2011年1月8日土曜日

Kenzの活動量計はモチベーションを維持できます



これは従来で言うところの万歩計ですが、さらに多機能な性能を持ったもので、活動量計といいます。株式会社スズケンが製造発売しているKenz3軸センサー活動量計e-style2というものです。4200円くらいです。

この特徴は、歩数は勿論、運動量、総消費量、速歩時間を算出できます。2分毎の身体活動の強さをレベル0~4の5段階でグラフ表示します。ゆっくり歩行でレベル2、速歩がレベル3、軽いジョギングがレベル4です。カロリー燃焼ラインがレベル3以上でカロリーの燃焼量がわかります。これより一日24時間の生活リズムが把握できるわけです。

身体活動には運動と生活活動がありますが、日本人の平均的な総消費量の内訳では運動が9%、生活活動が14%あるということですので、全体の4分の一を占め、身体活動が活発な人ほど、健康的であるといわれています。

仕事で忙しく、時間を割いて運動できないと言う人も、この活動量計を使えば仕事の中にも活動量を高める機会を探せることができるし、また掃除や洗濯などの家事の中にも活動量を増やす工夫を見つけられるかもしれません。

一日の歩行数や総消費量の目標も設定でき達成したら嬉しいメッセージが表示したり、ささやかな報酬も用意されています。

また、睡眠時に装着すると熟睡度が把握でき、ノンレム睡眠、レム睡眠のリズムを知る手掛かりになります。

さらに、1週間の合計もわかりますから活動量の少なかった週はもう少し頑張ろうかという風にモチベーションを維持することができます。

2010年12月29日水曜日

痩せれない人は、まず基礎代謝量アップから

基礎代謝は、平均的な日本人の一日の消費エネルギーの6割を占めるという話は前回しました。あまり活動的でない人は生活活動の割合が少ない分、相対的に増え7割を占めることになります。

基礎代謝のピークは男性で18歳、女性で16歳ということで、それ以降緩やかに下降していきます。これは成長ホルモンの分泌の低下とタンパク質の生成能の低下によるものです。

18歳の時と同じ量だけの食事を続けるならば、加齢によって基礎代謝が低下する分だけ、消費エネルギーが低下しますから、余ったエネルギーーは脂肪として身体に蓄えられることになります。これは1年で男性0.4kg、女性0.3kgだそうです。つまり、40歳になると男性7kg、女性6kgの脂肪が増える計算になります。

ですから脂肪を貯えないためには、食事の量を加減するか、身体活動を増やすか、基礎代謝をアップさせるかの3つの選択しかありません。

今回は、基礎代謝アップについて考えます。身体の中で一番エネルギーを消費するのは筋肉です。筋肉は年齢とともにタンパク質の生成低下で少なくなります。そこで必要なのが筋肉トレーニングということになります。特に持久力が特徴の遅筋、赤筋を鍛える。

3ヶ月間、きっちり全身の筋肉トレーニングをすると筋肉量が2kg増え、一日の基礎代謝量が100kcalアップするそうです。100kcalとは体重60kgの女性が1時間弱散歩をするときに消費するエネルギーと同じです。

つまり、基礎代謝量が増えると、ゴロゴロ寝ているだけで1時間散歩しただけのエネルギーが勝手に消費され太りにくい体質、痩せやすい体質になるわけです。

筋トレといっても、そんなムキムキにする必要はありません。大腿筋、腹筋、背筋、上腕筋中心に週3回、20分くらいで十分だと思います。

筋肉が付くと身体を動かすことが億劫がらなくなりますから、日常の運動量も増えます、よって生活活動量も増えます。

ダイエットしても痩せない人やリバウンドした人は、是非、基礎代謝アップのために筋トレすることをお勧めします。

2010年12月28日火曜日

家事労働も若返りのための大切な運動です

運動することが一番の若返り法。これは、これまでにも何度となく言ってきたことですが、運動というと、トレーニングジムに行ったり、ランニングをしたり、負荷をかけて筋肉トレーニングをすることをイメージするかもしれませんが、日常の家事や仕事で動かす生活活動も立派な運動になります。

ですから小まめに家事労働している人やきびきび仕事をしている人は若々しく見えます。

私たちの平均的な一日の消費するエネルギーの内訳は基礎代謝が58%も占めます。つまり安静にしている時にも心臓を動かしたり体温を調節したりすることで消費されるエネルギーのことです。歩行、走行などの運動が9%、生活活動、つまり、掃除、洗濯、物運びなどの活動が14%、食事誘発性体熱産生が10%です。

基礎代謝で6割もエネルギーを消費することも驚きですが、生活活動が運動よりも多くエネルギーを消費していることも驚きではないですか。

そして、この生活活動が少ない人ほど肥満になっている傾向にあり、生活習慣病にかかっている人が多いようです。

肥満とは、単純な考え方ですが、食べるエネルギー量が消費エネルギー量を超える生活を長年続けることにより起こると言えます。

加齢により筋肉量が低下すると比例して基礎代謝量も減ります。さらに筋肉量が減ると身体を動かすことが余計に億劫になり生活活動も低下します。この連鎖で消費エネルギーは減少していきます。

運動を忙しい生活の中から時間を割いてするよりも、生活活動を増やすことは、ちょっとした心がけでできます。エレベーターを使わずに階段を小走りで昇るとか、通勤ではひと駅前で降りて歩くとか、トイレ掃除をしてみるとか、雑巾で床を水ぶきするとか、お風呂掃除をするとか、周りにも喜ばれることですから一石二鳥です。

私は、歩数計にさらに活動量が測定できる器械をベルトにつけてこの活動量を測定しています。運動強度や消費カロリーや基礎代謝量も測定してくれるので大変重宝しています。今日一日消費エネルギーが少ないなと思ったら風呂掃除をするといった具合です。

年越しに炬燵でミカンを食べながら紅白もいいけど年越しの日に家の中の大掃除もいいかもしれません。

2010年12月8日水曜日

ガンに効く生活

日本人の死亡原因の第1位はガンです。2位が心疾患で、3位は脳血管疾患です。3人のうち1人がガンで亡くなっています。それほど、ガンに罹患する人が多く、ポピュラーな病気で現代病、または流行病ともいえます、しかも、致命的で病気でもあります。

確かにガンは細胞のDNAの変異により起こる疾患ですから、老化や外部からの活性酸素などによりDNAは傷つけられ、容易にDNAのコピーミスを起こすようです。

人間の細胞は60兆個あるといわれています。毎日その1%の6000億個の細胞は生まれては死滅を繰り返しているわけですが、その中から5000個のガン細胞が毎日、発生していると言われています。ただ、ガンの塊として増殖しないように食い止めているのが免疫力なわけです。

ですから、ガン細胞は、誰にでもある身近な細胞であるわけで、それが増殖しないように私たちの身体は、本人が気付かなくても、毎日、コツコツと頑張ってガン細胞と戦っているわけです。なんと健気な自分の身体の仕組みなんでしょう。

でも、私たちは往々にして、頑張っている臓器のことを気遣うこともなく食べたいものを腹いっぱい食べたり、タバコをプカプカ吸ったり、お酒を二日酔いになるほど飲んだり、寝不足をしたり、体が悲鳴を上げていることも知らずに暮らしていることも多くあります。

40歳を過ぎたら、若い時と違い無理はできません。無理をしたら間違いなくガンが忍び寄ってきます。40歳を超えたら、自分の身体を労わりつつ、免疫力を鍛えておくことは非常に大切なように思います。

「がんに効く生活」(Anti Cancer  A New Way of Life) という本が昨年2月に日本でも初版されました。世界的にもベストセラーになっています。ダビッド.S.シュレベールというフランスの精神科医が、自らガンになり、克服しています。

彼は、ガン予防のために次の4つのアプローチ法を展開しました。

①私たちの取り巻いている環境汚染に存在するガンを助長する物質から身を守る

②腫瘍と戦うことができる植物の栄養(ファイトケミカル)をできるだけ摂取するように食生活を改善する

③ガンを成長させる生物学的メカニズムの後押しをするストレスを解消するように努める

④免疫システムを妨げる炎症を鎮静化する

このような方法で、自分の身体に語りかけながら、自分の身体と良好な関係を作り、ガンを克服していったのです。

ガンにならないために恐怖と不安を抱きながら予防するというよりも、ガンと闘うための積極的なライフワークと言ったほうがよいかもしれません。

まさしくタイトルのごとく、「ガンに効く生活」。うまい日本語訳です。

2010年11月9日火曜日

毛髪ミネラル検査で水銀、ヒ素が高濃度?!やばい!

3年前から弘前市の郊外、岩木山山麓に近いところで、畑を借りて野菜を無農薬栽培するようになりました。
このきっかけになったのが、毛髪ミネラル検査です。毛髪の毛根に近いところの3cmほどを30本ほど採取して、外注検査に出しました。そこで初めて知った驚くべき現実。
有害ミネラルが沢山、高濃度で検出していました。また必須ミネラルの不足。
特に有害ミネラルの高レベルが水銀とひ素。水銀は日本人で特に高濃度の頻度が多いようです。その原因は大型魚の過剰摂取、つまり、マグロ、カツオ、ブリなどの大型魚は食物連鎖で水銀の含有量が多いそうです。それを最終的に人間が食べると、水銀量は蓄積する一方になるわけです。また、サプリメントでDHA,EPAという魚油を健康のために摂取していたのですが、これもメーカーを厳密に選ばないと水銀含有量の多いサプリメントを取っている恐れもあります。
この検査を教訓にできるだけマグロなどの大型魚を減らして、イワシやサンマやアジ、サバなどの小さな魚を選んで食べるようにしました。またサプリメントも良質のものにセレクトしました。
次に、ヒ素ですが、これも日本人は高濃度の頻度が多いようです。原因の一つは農薬、それと私の場合、ヒジキの食べ過ぎ、ヒジキは毎食常備菜としてご飯の友として欠かさず食べていましたからショックでした。
これをきっかけに農薬を使わない野菜を自分で作ることにしました。岩木町の友人のお母さんが畑を貸してくれることになり、御好意で栽培も手伝ってくれております。本当にありがたいことです。お陰で春、夏、秋それぞれの季節野菜を沢山収穫でき、健康的な野菜を食べれるようになりました。
まだ、あれから2回目のミネラル検査はしていませんが、良い結果になっていることを信じております。

2010年10月20日水曜日

オーソモレキュラー療法(栄養療法)という医学

9月20日の第10回抗加齢医学の実際というセミナーに、新宿溝口クリニックの溝口徹先生が講師をされました。

溝口先生は栄養の不足から病気を診断し、治療していく医学を学んでいます。栄養療法、オーソモレキュラー療法といってライナス・ポーリング博士とエイブラム・ホッファー博士が確立した医療です。

特に得意とする疾患は、ビタミン不足から来るうつや統合失調症などの精神疾患やコレステロール低下による子供の行動異常や糖分の取り過ぎによる乱降下型低血糖によるパニック発作や不安症などです。

また、ビタミンやタンパク質不足から来る神経伝達物質の欠乏による集中力低下や鉄不足からくる頭痛や冷え症、めまい、耳鳴りなども、検査により診断し、栄養補給することで、患者さんは改善しているようです。

考えてみれば、我々の身体は自分の細胞から作られるホルモンの作用により代謝が旨く行っているわけで、ホルモンの原料である外からの栄養が不足すれば、正常な代謝は機能しなくなるのは当たり前のことであります。

現代の西洋医学は、血液検査ででたデータの正常範囲と言われる数値が非常に幅広いように思います。確かに異常値なら、そこに着目して治療するでしょうが、数値の下限値であったも、その数値から栄養不足を推測することはあまり、なかったと思います。

現代の医学は、あまり栄養学を重視してこなかった経過があります。これは大変反省すべきことだと思います。

ですから、溝口先生の講演は大変有意義でありました。

興味のある方は、以下の本を参照ください。

「脳の栄養不足」が老化を早める! 溝口徹著  青春新書
「うつ」は食べ物が原因だった!  溝口徹著  青春新書
心療内科へ行く前に食事を変えなさい 姫野友美著 

2010年10月16日土曜日

高効率ミトコンドリアを鍛える

高齢者の方で若者以上にお元気な方がいらっしゃいます。果たしてお元気な方とはどこが違うのか?長年の疑問でした。しかし、解明してきました。それはミトコンドリアの性能です。

ミトコンドリアとは、私たちの筋肉細胞のなかにあるエネルギー製造工場のことです。脳や心臓にもありますが、80%は筋肉の中にあります。一つの筋肉細胞の中に2000個ほどのミトコンドリアが住んでいます。酸素を消費して大量のATPというエネルギーを産生してくれます。同時に酸素をうまく使えなかった時には活性酸素を産生します。活性酸素は私たちの身体に傷害を与え、老化の元凶でもあります。

ミトコンドリアは車のエンジンに例えることができます。ブドウ糖と脂肪が燃料のガソリンとなり、エンジンの馬力となるATPを生み出します。排気ガスに当たるのが活性酸素ということになります。

性能の良いミトコンドリアとは、少量の燃料で沢山のエネルギーを産生し、少ない排気ガスを出すものと言えます。まさにエコカーです。高効率ミトコンドリアと呼んでいます。

高効率ミトコンドリアを手に入れるにはどうしたらいいか?
それはちょいきつめの運動です。運動をするとミトコンドリアは酸素不足になります。すると、筋肉細胞は虚血状態になり、これが信号となりPCG-1を活性化して、ミトコンドリアの数を増やそうと働きます。

きつめの運動だと逆に大量の排気ガスである活性酸素を産生し細胞に傷害を与えてしまいます。ですから、ちょいきつめの運動というのがポイントとなります。

筋肉の老化に関わる遺伝子596個のなかの179遺伝子が運動により回復すると言われています。

まさに運動は、若返りのスーパーサプリメントと言われる所以であります。