基礎代謝は、平均的な日本人の一日の消費エネルギーの6割を占めるという話は前回しました。あまり活動的でない人は生活活動の割合が少ない分、相対的に増え7割を占めることになります。
基礎代謝のピークは男性で18歳、女性で16歳ということで、それ以降緩やかに下降していきます。これは成長ホルモンの分泌の低下とタンパク質の生成能の低下によるものです。
18歳の時と同じ量だけの食事を続けるならば、加齢によって基礎代謝が低下する分だけ、消費エネルギーが低下しますから、余ったエネルギーーは脂肪として身体に蓄えられることになります。これは1年で男性0.4kg、女性0.3kgだそうです。つまり、40歳になると男性7kg、女性6kgの脂肪が増える計算になります。
ですから脂肪を貯えないためには、食事の量を加減するか、身体活動を増やすか、基礎代謝をアップさせるかの3つの選択しかありません。
今回は、基礎代謝アップについて考えます。身体の中で一番エネルギーを消費するのは筋肉です。筋肉は年齢とともにタンパク質の生成低下で少なくなります。そこで必要なのが筋肉トレーニングということになります。特に持久力が特徴の遅筋、赤筋を鍛える。
3ヶ月間、きっちり全身の筋肉トレーニングをすると筋肉量が2kg増え、一日の基礎代謝量が100kcalアップするそうです。100kcalとは体重60kgの女性が1時間弱散歩をするときに消費するエネルギーと同じです。
つまり、基礎代謝量が増えると、ゴロゴロ寝ているだけで1時間散歩しただけのエネルギーが勝手に消費され太りにくい体質、痩せやすい体質になるわけです。
筋トレといっても、そんなムキムキにする必要はありません。大腿筋、腹筋、背筋、上腕筋中心に週3回、20分くらいで十分だと思います。
筋肉が付くと身体を動かすことが億劫がらなくなりますから、日常の運動量も増えます、よって生活活動量も増えます。
ダイエットしても痩せない人やリバウンドした人は、是非、基礎代謝アップのために筋トレすることをお勧めします。
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