9月20日の第10回抗加齢医学の実際というセミナーに、新宿溝口クリニックの溝口徹先生が講師をされました。
溝口先生は栄養の不足から病気を診断し、治療していく医学を学んでいます。栄養療法、オーソモレキュラー療法といってライナス・ポーリング博士とエイブラム・ホッファー博士が確立した医療です。
特に得意とする疾患は、ビタミン不足から来るうつや統合失調症などの精神疾患やコレステロール低下による子供の行動異常や糖分の取り過ぎによる乱降下型低血糖によるパニック発作や不安症などです。
また、ビタミンやタンパク質不足から来る神経伝達物質の欠乏による集中力低下や鉄不足からくる頭痛や冷え症、めまい、耳鳴りなども、検査により診断し、栄養補給することで、患者さんは改善しているようです。
考えてみれば、我々の身体は自分の細胞から作られるホルモンの作用により代謝が旨く行っているわけで、ホルモンの原料である外からの栄養が不足すれば、正常な代謝は機能しなくなるのは当たり前のことであります。
現代の西洋医学は、血液検査ででたデータの正常範囲と言われる数値が非常に幅広いように思います。確かに異常値なら、そこに着目して治療するでしょうが、数値の下限値であったも、その数値から栄養不足を推測することはあまり、なかったと思います。
現代の医学は、あまり栄養学を重視してこなかった経過があります。これは大変反省すべきことだと思います。
ですから、溝口先生の講演は大変有意義でありました。
興味のある方は、以下の本を参照ください。
「脳の栄養不足」が老化を早める! 溝口徹著 青春新書
「うつ」は食べ物が原因だった! 溝口徹著 青春新書
心療内科へ行く前に食事を変えなさい 姫野友美著
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