人生の3分の1が睡眠です。熟睡したあとのすっきり感はなんとも形容しがたい幸福感があります。ごきげんになりますよね。
一方、寝不足、浅い眠りは、疲れが残り、不機嫌になります。男女とも1日6~7時間睡眠が最も長生きするというデータがあります。7時間を超えても、短くても寿命が短くなるということです。不思議ですね。
さて、歳をとると、眠りが浅くなります。眠りの深さには4ステージありますが、高齢になるにつれて、ノンレム睡眠という深い睡眠は減少してきます。
このノンレム睡眠時には、老化を抑える成長ホルモンが分泌されます。最も多く分泌される時間帯が深夜2時前後だということですから、この時間帯にノンレム睡眠に入っていればベストということになります。
睡眠に関するホルモンで有名なのがメラトニンです。松果体から分泌される時刻情報の伝達物質ですが、他にも、活性酸素を除去してくれる機能や神経細胞を保護してくれる機能や骨吸収を抑制して骨粗しょう症を予防する機能もあることがわかってきました。
本来、メラトニンは必須アミノ酸のひとつであるトリプトファンからセロトニンを経て合成されるアミンという物質です。血中メラトニン濃度は光情報によって昼間に低く、夜間に高くなり、日周変動をします。しかし、加齢とともに減少します。70歳になると、ピーク時の10分の1になるそうです。
ですから、眠りが浅い、途中覚醒する、寝入りが悪いという症状を持つ中高年の方は、メラトニンの内服がお勧めです。しかも、抗加齢効果もありますから、願ってもないことです。
現在、日本ではメラトニンは医薬品として許可されておりません。ですから、海外から個人輸入するしかありません。
私も毎日寝る1時間前に内服しますが、良質の睡眠ができております。副作用も本来、体内で合成される物質ですから、補助的な分量であれば、問題ないと考えます。いずれにしても医師に相談の上に服用されることをお勧めします。
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