2010年3月3日水曜日

PPKを目指して

PPKってご存知ですか?そんな専門用語わからないという方も、正解を聞いたらズッコケてしまいます。ピンピンコロリの略なんだそうです。長野県の高森町で体力、健康つくりのキャッチフレーズとして、1979年から言われていたようです。わかりやすいと言えばわかりやすい。KY(空気が読めない人)というのが2,3年前流行りましたが、それ以前からあったんですね。すごい SY!(先を読んでる!)

いうまでもなく、PPKとは寿命までぴんぴんと生きて最後の数カ月でころりと死ぬ。これが、理想的な健康長寿社会であり、高齢になれば切にこの生き方を本人も家族も社会も望んでいます。

日本は世界で最も長寿の国の一つで、平均寿命は80歳を超えております。しかし、平均して亡くなる前6年余りは寝たきりや認知症の状況で生きております。

このことが、老後に対するみんなの不安であり、今後少子高齢化が進むに従って深刻な社会的問題となってきています。

寝たきりとは、つまり、簡潔にいえば、老化による筋肉の衰えによるもの。であれば、仕方のないものなのでしょうか?

実際、筋力の低下は日常生活のみの場合、1年間で1%だそうです。病気などで寝たきりになると2日で1%の筋力低下、宇宙飛行は1日で1%の筋力低下だそうです。

このことより、私たちが地球上で重力に対抗して死ぬまで2本の足で立っているためには、適度の運動が不可欠ということが言えます。

日本人の歩行歩数を調べてみると、50,60歳代では、4000~6000歩が多く、1万歩以上が2割以上ですが、70歳以上になると、歩行が4000歩未満の人が50%を超え、1万歩以上は1割以下だそうです。

加齢とともに、退行性疾患や骨粗しょう症や変形性膝関節症などで歩行が困難になってくるのが原因のようです。

つまり、寝たきりを予防するには、まず、退行性疾患にならないように早期から適度の運動が必要だということです。過剰な運動は怪我のもとですから気をつけましょう。

次に、認知症ですが、大別すると脳血管性認知症とアルツハイマー病があります。つまり、原因は脳動脈硬化と脳神経のタンパク蓄積ですから、これも生活習慣の乱れから来ることが多いと言えます。

予防法は、適度の運動、魚や緑黄色野菜の摂取、ストレスの少ない生活ということになります。これも早期から予防するに越したことはありません。

PPKを目指すのも、並大抵ではありません。個人個人の努力が必要だということです。地球上で生きていく以上、死ぬまで絶えず筋肉を鍛え、血管を鍛え、脳を鍛えなければならないということです。

地球で生きていれば、楽しいことも多くありますから、そのための最低条件だと思って頑張りましょう。

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