今回は、先日のアンチエイジングセミナーの聖蹟サピアタワークリニックのアンチエイジング外来をされておられる渡邉美和子医師の講義を拝聴して、感銘を受けたのでご報告します。
渡邉先生は、大変穏やかな雰囲気をお持ちの才女です。しかも美人です。アンチエイジングドックを担当し患者さんに対しても大変懇切丁寧に説明されるのだろうなと容易に推測されます。
アンチエイジングドックは、患者さんの病的な老化や老化危険因子を早期発見、生活習慣や食事の見直し、運動の推進、ストレスケアを指導することが目的です。
しかし、生活習慣改善や健康に対する誤った認識を是正させることは、意外に難しいことでもあります。
患者さんのライフスタイルを根底から変えさせるのは、患者さんの抵抗感も強く、素直に受け付けてくれません。患者さんの個人個人のライフスタイルに合わせてオーダーメードの提案が必要なんです。
基本的に患者さんの立場に立ってアドバイスを差し上げられればいいわけです。
患者さんの生活習慣に馴染んだ行動を提示し、まず、ちょっとだけを続けてもらう。これによって得られた成果を体感してもらう。本人が健康になったという体感を得られれば、それからは率先して行動を継続、強化してくれるというわけです。つまり、最初のきっかけを作ってあげることが目的だと言われました。成程と思いました。
渡邉先生も最初は大変試行錯誤されながらコツを習得されたのではないでしょうか。渡邉先生の書かれたテキストの一字一句が珠玉の言葉として私の心にも響いてきます。
渡邉先生は、アンチエイジングドックの主目的はモチベーションの向上だと明言しております。私もこれには賛同です。
今回、私は渡邉先生から大変貴重なヒントを得ました。
①まず、説明の仕方を違った視点からアプローチする。
②患者さんの治したいところに焦点を当てて、そこを糸口にするということ。
③患者さんの視点に立って患者さんの心に響く説明をする。
④患者さんのライフスタイルに合った行動のきっかけ作りをしてあげる。
このヒントを基に自分なりに説明の仕方を構築し、明日からの診療に役立てたいと思います。
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