4月4日、東京で日本抗加齢医学会主催のセミナーが行われましたが、今回も第4弾として著名な講師先生の講義を振り返ってみます。
今回は、アンチエイジング医学会でも特に有名な熱中男、東海大学抗加齢ドック准教授の川田浩志先生。オタク的雰囲気も若干醸し出していますが、自らの身体をアンチエイジングサイボーグ化し、動く抗加齢医学会の広告塔です。
さて、私も川田先生の著書を気づけば3冊持っており、新作の「ドクター由美の脳力育成HACKS!」をアマゾンで注文したばっかりです。また川田先生のブログをいつもチェックして新しい情報をゲットしております。自分もしっかりオタク化してました。
川田先生もアンチエイジングドック医として患者さんへのアドバイスに携わっておられますので、患者さんの生活習慣を変えてもらうことの難しさは、身に沁みて感じていることでしょう。しかし、川田先生の強みは何と言っても、身体から発散する情熱ではないでしょうか。それが患者さんの心を揺り動かすのではないでしょうか。
私が一番、感銘を受けたのは、川田先生自らのミトコンドリアDNAのハブログループの遺伝子診断。これはなかなインパクトがあります。つまり、人類がアフリカ大陸で発生してどこへ辿って日本人として今いるかを遺伝的に判断するというものです。
大変興味があります。自分の骨格からしてヨーロッパ系では決してないでしょうが、アジア系でもどの分類なのか?東アジアなのか中央アジアなのか南アジアなのか?自分のルーツを知ることは楽しみであります。しかし、これを知ることによってそれ以上の情報が得られるのかな?勉強不足なのでわかりませんが、たぶん何かがわかるのでしょうね。
また、肥満の遺伝子も調べていました。肥満、高血圧、メタボ、糖尿病、脳梗塞、心筋梗塞の発症リスクをオッズ比で判定してくれます。これは、悪い結果が出ると、やはり落ち込みそうですがこの悪い遺伝子が発現しないような生活をするように気を付けるという気持ちが強く湧いてきそうなので、モチベーションを上げるにはいい検査だろうと思います。
もうひとつ、為になったことは、ホルミシス効果という言葉。本来は生体にとって有害なものが、ある程度の量だと、かえって体に良い作用を発揮する現象。つまり、わかりやすい例でいうと、お酒。多少の量のお酒は百薬の長ということ。これと同様に運動に関しても、適度の運動は良いが過度の運動は逆効果。さらに抗酸化物質、つまり、ビタミンCやビタミンEなどですが、これも気を付けないと毒になりえるということです。この辺のバランス。これが実は非常に大切です。つい、熱中すると陥りやすい逆ホルミスト効果。
川田先生は、このホルミスト効果を自分を戒めるように講義をされていたのが印象的でした。
私も今までに、健康に良かれと思っていた行為が、過剰になりすぎて有害になっていたことが多々あります。アンチエイジング指導医は特に気を付けなければなりません。
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