2011年9月9日金曜日

肌の若返りから始めるアンチエイジング(入門編1)

アンチエイジング医学とは、日本語で抗加齢医学といいます。つまり、加齢に伴う老化現象の速度を遅らせるための予防医学、究極をいえば、若返りということになります。

今回の企画は、アンチエイジングに対して少しだけでも興味を持っていただくためのものです。

アンチエイジングの医学的専門用語を極力使わず、わかりやすく、入門しやすいテーマであろう、「見た目」のアンチエイジングに的を絞り、特に①美肌と②美しい体型と③ダイエット食と④簡単にできるエクササイズについて、説明しようと思います。

さて、あなたは加齢に伴って心配しているところはどこですか?
容貌?スタイル?病気?

4000人の平均年齢41歳の日本人男女にアンケート調査をしました。あなたは加齢に伴って気になるところはどこですか?
女性の場合、8割が見た目と答えました。2割は体の中身でした。見た目のダントツトップは肌でした。2位以降はおなか回り、髪、お尻、首の順でした。男性の場合でも、5割が見た目でした。1位が髪、2位がおなか回り、3位が肌でした。

男女の違いでアンチエイジングの興味にも違いがあることがわかりますが、意外に男性でも見た目を気にしていることにびっくりします。

平均年齢が70歳だと、調査結果も大きく変わり、ガンや認知症や寝たきりとか体の中身の心配が大きなウエートを占めてくるだろうことは容易に想像できます。それぞれの年齢で心配部位が異なり、アンチエイジング医学はさらにそこから進行しないように予防する手段を提供しています。

しかし、18歳が成長のピークであとは徐々に老化の一途をたどるわけですから、アンチエイジングへの入門は若い時ほど良いことになります。

また、見た目を若く保つということは、健康的な日々の生活の積み重ねであり、結果的に体の中身を若く保つことに繋がり、健康長寿が可能になるわけです。

さて、多くの女性の興味のトップであった肌ですが、きめの細かい、張りがあって、色白で、透明感がある肌が現代の美肌といえましょう。

それに対して老化した肌とは、しわ、たるみがあり、しみ、くすみのある肌です。

肌老化の4大原因は紫外線、乾燥、酸化、糖化だと言われますので、お肌ケアとして大切なのは、紫外線対策をしっかりする、保湿剤を塗る、抗酸化剤である野菜をたくさん摂る、甘いものは控えることで予防できます。また、ストレスの少ない、規則正しい生活と睡眠はいうまでもありません。

また、老化により頭がい骨の骨格も変わります。前歯が出て、あごがしゃくれてきます。また、目が窪んできます。お猿さんに似てきます。これは特にカルシウム低下や女性ホルモンの低下により骨粗しょう症の進行が原因です。

これは特に閉経後の女性のかたの問題となりますが、予防するには日ごろから骨の原料となるカルシウムやビタミンDをたくさんと摂り、女性ホルモン様物質であるイソフラボンを摂り、適度の運動をして、骨を鍛えておく必要があります。美肌を獲得するためには全身の健康からということです。

ハイドロキノンの美白剤を塗ったり、ピーリングしたり、ヒアルロン酸やボトックスを注射してしわを消したり、たるんだ皮膚を切ったり、引っ張ったり、色々なことができるよい時代にはなってきてはおりますが、大切なことは美肌のための正確な医学知識を身に着けて、日々コツコツと健康的な生活を積み重ねることです。

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