2010年9月8日水曜日

86歳のおばあちゃんのアンチエイジングの挑戦

先日、86歳の御婦人のアンチエイジングドックをいたしました。結果は実年齢より高齢に判定され、残念な結果となりました。後日、結果説明とアドバイスをいたしました。

まず、これまでに運動の習慣はありますか?とお聞きしたところ、長い間、ヨガと1時間の散歩を毎日欠かさずされていたということでした。

ただ、5年前に腰椎椎間板ヘルニアの手術をしてそれ以来、運動はしなくなったということでした。この5年間の運動不足が悪い結果にでたのだなと思いました。

このおばあちゃん、お話をしていても86歳には到底思えないほど反応がよく、耳も達者で頭脳は明晰でした。

まず、これまでの食事習慣についてお聞きしましたが、、長寿のための理想的な食事をされておりました。魚は週5回は食べておられますし、リンゴは半分毎日食べておりました。また、よく噛んで食べておりました。

しかし、残念ながら糖尿病予備軍の検査データがありましたので、インスリンを上げない食べ方についてアドバイスをいたしました。たとえば、ご飯はお茶碗半分で一番最後に箸をつける、糖質は1食40g以内に抑えるとか、高齢になるとタンパク質が減少するので大豆食品を増やすように、、、とか。

次に、運動療法の説明をしましたが、以前運動習慣がありますので、左程伝授するのに困りませんでした。ただ、腰痛の持病がありますので無理はできません。椅子を使った腕立てやスクワットや腹筋などの高齢者用の軽いメニューの筋肉トレーニングを実践しながら説明いたしました。おばあちゃんも真似て実践してくれました。その動作の軽やかなこと、驚いてしまいました。手応えが十分ありました。

まず、習慣化するために、散歩する時間を決めてもらいました。朝は5時起床だということで本人の都合で6時から15分することに決めました。腰痛がありますのでまずはゆっくり無理をせずが原則です。これから涼しくなりますから気持ちよく散歩できるでしょう。

次に、筋肉トレーニングをする時間を検討しました。朝食を7時から取りますから後片づけが終わって8時から10分だけすることに決めました。夕方も5分だけ筋肉トレーニングしてもらうことにしました。夕食後1時間後です。

まずは、運動をする習慣をつけてもらうことが肝心です。そのためには毎日同じ時間帯に短時間だけ苦しくない程度の軽いメニューからすることが秘訣です。

ご本人もやる気になっていただきましたので、次回3ヶ月後に運動や食事療法が順調にいっているか確認して、順調ならご本人の体力に応じてレベルアップする予定です。

まずは、今の健康状態を客観的に把握していただき、正しい運動、正しい食生活を知っていただき、習慣化してもらう。3ヶ月後に、その成果をご自身で感じてもらい、本人のやる気を後ろ盾することが、次回のアドバイスの目的になります。6ヶ月後には再度、アンチエイジングドックをして、さまざまな検査を数値化して比較検討します。

恐らく、このおばあちゃんは6ヶ月後には、5歳は簡単に若返っていると思います。今から楽しみです。

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