2010年6月25日金曜日

老眼に対するアンチエイジング

悲しいかな、50歳を過ぎてから私も近くのものに焦点が合わなくなりました。世に言う老眼です。このあまりにも直球な言葉、シニア世代にはきつ過ぎます。たとえばジェントルアイとかカッコいいネイミングにしてほしいものです。
さて、この老眼、従来なら老眼鏡をかけるしかないところでしたが、今やまだ、オプションがあります。

遠近両用タイプのコンタクトレンズと外科的治療。外科手術は白内障のとき用いるマルチフォーカル眼内レンズ、

また、角膜アプローチとしてモノビジョンLASIK、Conductive Keratoplasty(CK)、老眼LASIK、AcuFocusインレイ。

まだ、誕生して間もないのですぐに飛びつく気はないですが、長期の成績を見ながら検討したいと思っています。

さて、老眼の新治療は進行中ではありますが老眼の予防となるとまだ十分な治験はできておりません。これも手探りの状態です。機序的には酸化ストレスが大きな原因になっていることは間違いないことなので抗酸化物質の摂取はまずしなければなりません。運動も恐らく老眼にはいいと個人的には思いますが、医学的根拠はまだないようです。

これからの医学の発展を待つしかありません。でも、私には、結論がでてももう遅いだろうなあ。

2010年6月22日火曜日

顔の輪郭をよくするパタカラ


先日の日本抗加齢医学会でパタカラが話題になっておりました。

これは歯と唇の間に挟めて口唇を閉鎖することで、口唇周辺の骨格筋の筋トレをするものです。

本来の開発目的は、脳梗塞後の摂食障害や認知症を治療するための咀嚼機能の回復訓練法です。

顔面筋を鍛えると咀嚼と同様、前頭葉脳血流量が増加し、脳が活性化し認知症に効果があります。

また口腔咽頭筋が鍛えられ、嚥下障害や摂食障害、構音機能障害も改善します。

さらに、いびきや睡眠時無呼吸症候群の原因である舌根沈下も改善する可能性があります。

見た目のアンチエイジングとしては、顔面筋の表情筋を鍛えられますので、顔のたるみにも効果があります。

顔面筋を鍛えることは、皮膚組織の下に分厚い脂肪があるために外部から負荷がかかりにくく、難しいのですが、パタカラだと口腔内から負荷をかけるので直接、顔面の骨格筋を鍛えられるということです。

いつまでも若く、美しくあるために1回3分1日4回の絶え間ない努力をしてみませんか?

2010年6月20日日曜日

私のアンチエイジングライフ

2010年7月号のビバ弘前のリレーメッセージという欄の載る記事です。

私のアンチエイジングライフ

最近、マスコミでもよく耳にするアンチエイジングという言葉。若返りたい、美しくありたいといった美容的イメージが一人歩きしてますが、本当のアンチエイジング医学は、もっと体内の若さを追及しています、死ぬまで気力、体力とも充実した生活を維持したいという庶民のごく普通に抱く希望を叶えるための医学です。

しかし、従来の治療型医療にそれを期待できるでしょうか。病気になってから病院に行って治療するのではなく、自らが、日頃から病気にならないように、正しい食事と適度な運動と平穏な心の維持に努め、それに対し、医師は最新の医学知識を提供し、健康的な生活を送れるようにアドバイスをする、このような究極の予防医学がアンチエイジング医学の本当の姿だと思っています。

私がアンチエイジングに興味を持ったのは、愛犬のお陰です。愛犬が健康管理専属トレーナーをしてくれました。

早朝4時に起こしてくれるし、朝夕の散歩を催促するし、夜は留守にすると吠えるし、ウンチ、おしっこ処理に奔走させられるし、そうこうしているうちに、徐々に体調がよくなり、早朝から畑を借りて野菜作りを始めるようになり、ウサギのように山盛りの野菜サラダを食べ、ご飯を一日180gに制限し、一日1万歩歩き、朝15分筋トレをし、75kgあった体重は60kgまで減り、体脂肪率も9%まで下がりメタボリックな身体は、アスリート体型に変わりました。

このモチベーションを向上させてくれたのが、アンチエイジングドックでした。5つの臓器の体内年齢を測定して病的老化を見つけ出すもので、私も初めは体内年齢54歳と実年齢より4歳も老けておりましたが、今は38歳に若返りました。

また、血液検査でストレス度や元気度や免疫力を数値化できるので、根気のいるトレーニングの励みになりました。

最新の研究でカロリー制限をすると長寿遺伝子が活性化することがわかっています。また、栄養学にも革命的変化が起きています。

自分の体で若返りのメカニズムを体感できるのも楽しいことです。皆さんも一度体験され以前の自分に戻ってみませんか?

興味のある方は「弘前発!ハッピーエイジングライフ」ブログをご覧ください。http://hirosakiaginglife.blogspot.com/

まつ毛のアンチエイジング

6月11,12,13日の3日間、国立京都国際会館で第10回日本抗加齢医学会総会に出席してきました。今年も医学は着実に進歩していると実感した内容でした。しかし、革新的なトピックスというより、アンチエイジングの基本である食事と運動の重要性を再認識する内容であり、また、この日本のアンチエイジング医学の10年間を冷静に判断している科学者の目もそこにはあり、営利目的の強いサプリメントや美容関係の製品に対するエビデンスにも厳しい目を注いでいるように見えます。

実際のアンチエイジングは、昔からよく言われる養生訓に近い正しい生活習慣を身につけ、病気にならない身体をつくりましょうという地味な予防医学な訳ですが、しかし、身体に悪いとわかっちゃいるけど、してしまうのが人間で、そんな苦労をしなくても健康でいたい、若くいたい、美しくありたいという欲望は誰でもが抱いているのも事実です。

それに応えてくれそうなのも、アンチエイジング医学なので、注目を浴びているわけでもあるわけです。

さて、今回の総会で私が興味を持ったのは、まつ毛の育毛治療。今までにはそんな薬はなかった訳ですから初めての演題ではなかったかと思います。

最近、50,60歳代でもまつ毛メイクのエクステンションをつけている人をよく見かけます。歳にふさわしくなく、超長い人を見るとアレッと思ってしまいますが、確かに長くクリンと上向きにカールしているまつ毛をしている人は、きれいに見えます。

この演題は、湘南鎌倉総合病院形成外科美容外科の松尾由紀先生、山下理絵先生のところで発表しておりました。40歳代以降からまつ毛は徐々に短くなってくるようです。それぞれの年代で以下のような平均結果でした。20代6.275mm、30代 5.875mm、40代 5.15mm、50代 5.14mm 60代 5.3mm 70代 3.9mm

合成プロスタグランジンF2誘導体である睫毛育毛剤「Latisse TM」を16週間使用してもらった結果、平均4.2mmの育毛効果があったということでした。全例で密度が上がり、濃くなったと実感したということです。副作用は少数あり、眼瞼周囲の色素沈着、刺激症状、他部位の育毛などがあったということです。

ちょっと興味をそそられませんか?

2010年6月8日火曜日

幸福度を上げる方法

6月11日から13日まで第10回日本抗加齢医学会が国際京都会議場で開催されます。私も参加いたします。

じっくり勉強して来ようと思っております。毎年、新しいトピックスがあって飽きずに聞くことができます。本当に医学の進歩は目覚ましく、老化の仕組みが徐々に明らかになってきております。

ゲノム解析も進化してきていますので、近い将来、個人レベルでのゲノム解析によるテーラーメイド治療は十分可能なところまで来ております。

老化を食い止めることはできないにしても、老化を遅らせることはできる時代です。

しかし、ただ長生きすることが幸せに繋がるわけではありません。この世に生まれたからには万人が幸せに暮らすことが一番です。

人間、死ぬまで身体は健康で軽く、心は明るく楽しく、人様のためにお役にたてる仕事ができ、心地よい疲労感を感じつつ、熟睡する。これが基本形の幸せのスタイルだと思います。

出世とか名誉とかお金儲けとか、そんな欲望はいりません。ただ、健康で楽しく働けること。これに幸せは尽きると思います。

「他人のために働く」これが人間の場合、幸せのキーワードのような気がします。しかし、そのためには少なくとも自分は健康体であることが望ましいです。

セリグマンという大学教授が「幸福度を上げる方法」として、7つ挙げています。

①他人のためにお金を使う
②他人に親切にする
③他人を感謝する
④他人を許す
⑤自分の尺度で考える
⑥細部より全体を見るようにする
⑦その日の良い出来事を3つ記録する

また、ハーバード大学の心理学者のシャハー博士は4つの幸せモデルを挙げています。
①快楽型
②出世競争型
③悲観型
④至福型

これは現在の幸せ、不幸せと未来の幸せ、不幸せの組み合わせの分類となります。

④が現在も未来も幸せという型になります。つまり、今にも将来にも幸福を見出すことができるタイプ。

毎日の小さな幸せを一つ一つ積み重ねていくことが大事で、がんばって着実に積み上げることで、初めて幸福感を持続させ幸福度をさらに上げていくことができるとしています。

至福の人生を送れる人が、結局、健康長寿の人生を生きられるのかもしれません。

2010年6月4日金曜日

朝食は生野菜たっぷり



近くに農地を借りて畑で野菜を作ってます。今は、アスパラガスとサニーレタスと二十日大根と小松菜が収穫中です。朝の生野菜も早朝に収穫したものが食卓に出てくるので超新鮮。エゴマ油とワインビネガーとクレイジーソルトを配合して自家製ドレッシングで食べます。食べる順番は、まず、グリセミック・インデックスの低い野菜から。



魚はやはり、オメガ3の不飽和脂肪酸が豊富。DHA,EPAを摂取してボケつつある脳に栄養を。



タケノコ、津軽地方はこの季節、各家が早朝からお忍びのように山へ出かけてタケノコを採りに行きます。山の山菜のある在処は秘密です。



二十日大根の甘酢漬け、これも畑で採れたものを調理します。これがなかなか箸が進みます。



納豆かけご飯、ご飯は90gを秤で測って盛りつけています。知らぬ間に段々増えて行きますからね。醗酵食品は一日1食は食べたいもの。