2010年7月9日金曜日

酸化ストレスを測定できます

酸化ストレスとは、活性酸素やフリーラジカルによって細胞が酸化傷害を生じ、脂質の過酸化反応、タンパク質の変性、DNA損傷を引き起こすことがわかっています。この酸化ストレスが老化や癌を始め種々の生活習慣病の原因になっていると言われています。

ですから、活性酸素やフリーラジカルを①外部から体内に入れない、また②体内で作らない、③作っても除去することが重要になってきます。

でも、活性酸素やフリーラジカルは全くの悪玉かというとそんなこともなく、殺菌作用や抗腫瘍効果もあり、重要な役割を果たしています。要は、過剰な活性酸素、フリーラジカルの暴露を避け、防御機構が正常に働いて、バランス良く機能していれば問題ないわけです。

活性酸素は、外部からは大気汚染、放射線、紫外線、タバコが挙げられます。

体内で生成するところは、主にミトコンドリアというエネルギー製造工場です。食べ物を原料に酸素を介してエネルギーを作りますが、活性酸素やフリーラジカルは、工場から出る排気ガスのようなものです。

この活性酸素という排気ガスを除去してくれる防御機構が、私たちの身体に中には誰でもあるわけですが、この機構が働くためには条件があります。

それは、運動している時と空腹でいるときです。

ですから、運動、腹7分目のカロリー制限は非常に健康のためには良いということが科学的にも立証されているのです。

活性酸素を除去する機構には3段階の防御網があります。

第1段階は、SODやカタラーゼやグルタチオンペルオキシターゼという酵素群です。第2段階としては、私たちが食べ物やサプリメントから摂取するビタミンCやビタミンEやCoQ10などの抗酸化物質です。第3段階が、酸化傷害を修復するホスホリパーゼやプロテアーゼなどの酵素群です。これらの防御網をくり抜けた細胞が、老化や病気の原因になっていくわけです。

基本的には、運動とカロリー制限と抗酸化物質の摂取が酸化ストレスから身体を守るためには必要になってきますが、個人差が大きいですので、データとしてご自分の酸化ストレス度や抗酸化力は知っておいたほうが賢明だと思います。

それに対する対策方法もありますから、きっと改善してくると思いますよ。

因みに、私の場合、昨年2月の酸化ストレス度(d-ROM)が400と中程度ストレスレベル、今年の6月の酸化ストレス度が314で軽度ストレスレベルに改善しました。(200-300:正常)

ちょっとは、サプリメントと運動とカロリー制限の効果がでてきたのかなとホッとしておりました。

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